店長日記

vol.30「切ない話」

2007年01月30日

長野県に来ています。70代の男性のお客様が印象的でした。脳梗塞の後遺症で右腕が思うように動かず、痛みもあり、かなりお困りの様子で奥様とおみえになりました。言語障害もあり、なにかと不自由で大変なんだと言っておられました。
動くほうの左手でシンアツシンを持って、右腕に10分ほど、一生懸命治療していただいたのですが、痛みがかなり軽減し、腕が軽くなったと喜んで下さいました。衣服も着やすくなって、『あー、少し動かせるようになったなあ』と表情も少し豊かになられた様子でした。
『これを続けたら治るかなあ。』今まで病院でリハビリ等はやっているそうなのですが、思うような効果が得られず、ほぼあきらめていたそうで、ご自身でシンアツシンを使用して効果を確認できたのがよほどうれしく思っていただいた様子でした。
『治したいけど治るかなあ…』、『100%は無理だと思いますけど、痛みが楽になって日常生活に支障がなくなればいいんじゃないですか。まあでも奥さんに購入してもいいか聞いてからのほうがいいんじゃないですか?』と提案させていただいたのですが、『わしが大蔵大臣だから大丈夫』と言って一蹴してしまいました。
しばらくして奥様が買物から帰ってこられたので、その旨を説明すると、『この人は病院にさんざん行ってるから大丈夫なの!』と言われ、ご主人も小さくなってしまいました。病気で奥様に面倒をみてもらっている点、お金もかかっている点、そう言われてもしょうがないのでしょうが…。何か別にいい治療方法があれば問題はないわけで…。
奥さんがご主人の症状を治せるわけではありません。結局、本人が我慢するしかないのかと思うと切ない…そんな出来事でした。


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