店長日記
vol.26 「自分で選んで買ったんじゃないのに…」
2006年12月11日
愛知県のある会場に、70代のご夫婦がおみえになりました。
奥様が座骨神経痛の症状がひどく、台所仕事も5分程度立っているのがやっとで、イスに腰をかけてすることがほとんどのようでした。コルセットをずっと装着しているせいか、胃腸の調子が弱くなり、食欲もあまりないそうで、見た目にも脚の筋肉が衰えて細くなり、少し気の毒に思いました。医者にコルセットをはめるよう言われ、痛み止めの薬をもらっているだけでした。
「コルセットがないと困る状態になっているということは、症状が悪化しているのではないでしょうか?」そうたずねると、「私もそう思うんだけど…段々歩けなくなっているし…」と、かなりお困りの様子でした。シンアツシンをお試し頂いて、「うん、歩きやすいねえ、これがずっと続けばいいんだけど」と言って、効果を実感して下さった様子でした。
ところが、ご主人が「○○ちゃんが低周波治療器を買ったんやから、お前も使えばええ」と言われたので、「でも…」と、奥様も黙ってしまいました。私も刺さないハリ治療の良さをご主人に説明したのですが、低周波との違いを理解してはいただけませんでした。というよりも、お嫁さんが買った低周波治療器があるから、新たにシンアツシンを買わなくてもいいんじゃないかということです。すると奥様が「私には○○ちゃんが買ったキカイは効かないから…こんなに痛みが楽になった感じはないし…」ご主人の立場で言えば「なんであるのに使わないんだ」、奥様の立場で言えば「あなたはどこも痛くないから違いがわからないのよ」ということです。
どちらの気持ちもわかるだけに何とも言えませんが、自分に合わなければ使わないのは当然です。よく効き目がでて喜んでいただいていただけに、縁がなく残念でした。帰り際に奥様が「自分で選んで買ったんじゃないのに…あれは○○ちゃんが…」としつこくご主人に言っているのが印象的でした。