店長日記

画像: vol.48  「歩けなくなるんだろうなあ」

vol.48 「歩けなくなるんだろうなあ」

2007年09月20日

浜松に来ています。
70代前半の女性が杖をつきながら体験におみえになりました。左ひざの人工関節の手術を5年前に受けて以来、腰の痛みがひどくなり非常にぎこちない歩き方をされていました。
「ひざは痛くないんだけどねえ」と言いながらも「右ひざもなんだか痛くなってきて手術したひざは痛くはないんだけど、自分のひざじゃない感覚だから変な歩き方になったのかねえ」と困っておられる様子でした。
最近テレビなどで、ひざの手術をするとウソみたいに楽になって歩けるようになるというような番組をよく目にしますが、この方のようにその後困っているという方を体験会場ではよく見かけます。このお客様は「ひざの手術と腰の痛みは関係あるのですか?」と医師にたずねたそうです。返ってきた答えは「腰の痛みは年齢からくるものだからしょうがないんですよ。ひざは痛くないでしょ!」と言われたそうです。
西洋医学では歩き方とかバランスとかそのような概念はないようです。
恐らく尿意をもよおしてからではトイレまで間に合わないのでしょう!紙オムツをはいてらっしゃいました。なんだか切ない話です。
腰にシンアツシンを試して頂いたのですが「歩きやすいのは確かだけど、この効き目はどれくらいもつの?」とおっしゃったので、「個人差があるので何とも言えませんが、ご自身で気長に続けるしかないんじゃないでしょうか」とお答えしました。「私は飽き性だからねえ。まあ息子に相談して…」と言ってお帰りになりました。
あきらめている方に何を言ってもムダですし、努力なしでは良くなるはずはありません。
この仕事をしていて一番情けなくなる瞬間です。いろんなお客様がいて当たり前ですが、困っている姿を見ると商売ぬきに何とかと思うのが人情です。「痛くて困っている」と言っても治そうと努力しないのは、「やせたい!」と言ってダイエットしないのによく似ています。この女性は近いうちに歩けなくなるんだろうなあと見ていて思うだけに、努力すればいいのになあと思うばかりです。

(写真は木曽福島でお世話になった宿)


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